空き家は不動産業界におけるホットキーワードの1つ。最近では社会問題化も著しく、業界だけの力で解決するのが困難になっています。

といっても何が問題かと聞かれると、「勿体ない」的な意見、つまり環境・資源問題の視点だったり、「危険」的な意見、つまり災害的な意見が中心でより本質的な部分での議論は避けられているのではないでしょうか。ではより本質的な問題とは?

恵那市のような地方都市では見えにくいので、もう少し大きな都市で考えてみましょう。空き家というのは得てして犯罪の温床になりやすいです。ホームレスの人たちも集まってきます。こうなると生活環境の悪化を嫌って、居住者がどんどん移住し始めます。と言いながらも空き家となった中古住宅は全く売れませんから、移住したくてもできない人たちが生まれます。

とこのような問題は簡単に起き、解決には多くの行政コストが投下されます。もちろん時間もかかります。空き家問題を放置することは巡り巡って大きな問題を引き起こすのです。

問題の解決には民主的な強硬手段を用いる覚悟が必要です。自称良識派の市民や住民の反対運動などお構いなく、強制的にホームレスの人たちを追い出すくらいのことをしないといけないのです。実際にそうすることで、人口が増加し、地価が上昇した例は幾つもあります。

波風立てぬやり方を続けてきた結果、今の社会があります。事なかれ主義を市民全体で共有しているだけの余裕はありません。空き家問題とはそういうものなのです。